本講習会は、水道法施行規則第１２条の４に基づく貯水槽水道の衛生管理について、本協会（全水協）としての資格の認定を行い、貯水槽水道設置者に課される適正管理の充実に寄与することを目的とします。

水道法改正により、衛生管理が疎かになりがちな小規模な貯水槽が「貯水槽水道」となり、維持管理が明確化されました。 　また、17年度厚生労働省の研究委員会は小規模貯水槽の「貯水槽水道管理者」を選任し、専門的立場から管理に当たらせることが望ましい、との見解をまとめました。そしてこの場合、専門的知識と経験を有する事務者等を活用することについて言及しております。 　このようなことから公益法人である当協会は、貯水槽水道の管理に携われる人材を育成するため「貯水槽水道衛生管理士」の資格認定講習を実施しており、既に2000人を超えました。 　この講習はビル・集合住宅等における貯水槽水道の衛生管理・充実のため、汚染事故などの未然防止や水質などの障害発生時の対応について必要な知識・技能を取得し、水道法に基づく貯水槽水道の衛生管理に寄与することを目的としています。 　なお、この講習会の修了認定者には「貯水槽水道衛生管理士」資格証を交付します。 　この資格者の大きな役割は、貯水槽水道の年間を通した維持管理や水系感染症、地震など突発的問題の処理を設置者と連携して行うことにあります。また、必要に応じ水道事業者、保健所等関係行政機関や関係業者と情報交換を行い、日常的に貯水槽水道の飲料水が水道法に定める水質基準を維持できるよう努めるなどの業務を行います。